猫様の健康は、日々の睡眠によって大きく左右されます。一日の大半を眠って過ごす猫ですが、一体どのくらい寝ているのでしょうか。もちとくもを見ていると、人間のようにまとめて寝るというより、こま切れというか数時間単位の睡眠を何度か繰り返している感じがします。
適切な睡眠時間ってどのくらいなんだろう。猫様の平均睡眠時間から、快適な睡眠環境、寝る場所、そして寝相から読み取れる猫の気持ちまで、猫様の睡眠に関する情報を幅広く集めてみました。
1. 猫の睡眠時間:なぜそんなに長く眠るの?
猫は一日の約60%から70%、つまり平均12〜16時間を睡眠に費やします。子猫や高齢猫はさらに長く、20時間近く眠ることも珍しくありません。
この長い睡眠時間の背景には、猫が持つ狩りの本能が深く関わっています。獲物を追いかけ、捕らえるには膨大なエネルギーが必要です。そのため、捕食者として効率よくエネルギーを蓄えるために、多くの時間を休息に充てているのです。
しかし、この長い睡眠時間すべてが深い眠りではありません。猫の睡眠は大きく2つの段階に分けられます。
浅い睡眠(ノンレム睡眠): 睡眠時間の約75%を占めます。この状態では、音や気配にすぐに気づけるように、脳は半分眠った状態です。体はリラックスしていますが、耳は周囲の音を探るように動き、いつでも狩りや逃走に備えています。
深い睡眠(レム睡眠): 睡眠時間の約25%を占めます。この状態では、完全に脳が休止し、体も完全にリラックスしています。いわゆる「爆睡」の状態です。この時に、体や脳の修復が行われます。
構成は人間と同じですね。いえねこは獲物を追いかけるエネルギーをあまり使わないのに睡眠時間は長いままですよね(笑)
2. 猫が寝る場所:安心できる場所が一番
猫は、単に眠るだけでなく、安心できる場所を選んで眠ります。その場所の選び方から、猫の心理を読み解くことができます。
高い場所: キャットタワーや家具の上など、高い場所で眠るのを好む猫は多いです。これは、外敵から身を守り、周囲を見渡せる場所で安心感を得るためです。
狭い場所: 段ボールやカゴ、ベッドの下など、体がすっぽり収まるような狭い場所も人気です。体が密着することで、守られている感覚になり、リラックスできます。
日当たりの良い場所: 日光浴をしながら眠るのも猫の定番のスタイルです。太陽の光は、体温を保ち、健康な体を作るために重要です。
飼い主の近く: 飼い主の膝の上や、ベッドの足元など、人間が近くにいる場所で眠るのは、その相手を心から信頼している証拠です。
くも氏は、お昼寝はキャットタワーで寝るのが好きですね。もちはどちらかというと狭い場所、もしくは猫おばさんの近くです。
3. 猫の寝相:寝相からわかる猫の気持ち
猫の寝相は、その時の気持ちや体調を雄弁に物語っています。
香箱座り: 前足を体の下に折りたたんで座る姿勢です。リラックスしているものの、すぐに動けるように準備している状態です。香箱座りはうたた寝の時によくするようですよ。
ヘソ天: お腹を上にして仰向けに寝る姿勢です。急所であるお腹を見せるのは、完全に安心しきっている状態です。
うずくまる: 体を丸くして、顔を手で隠すようにして寝る姿勢です。少し寒い時や、周囲の光が眩しい時に見られます。
横向き: 前足と後ろ足を伸ばして、横向きで寝る姿勢です。香箱座りよりもさらにリラックスしている状態です。
4. 猫の睡眠環境を整えるポイント
猫様が質の良い睡眠をとるためには、快適な睡眠環境を整えてあげることが大切です。
静かで安全な場所: 騒音や人の出入りが少ない、静かで落ち着ける場所に猫用のベッドを置いてあげましょう。
適切な温度と湿度: 猫は暑さにも寒さにも弱い動物です。室温は20〜25℃、湿度は50〜60%が理想的です。
柔らかい寝具: 猫の体に合ったサイズの、柔らかくて快適なベッドを用意しましょう。
睡眠環境は大事ですよね。その日の気分によって選べるように、いくつか準備してあげると良いですよね。
まとめ
猫様の眠りは健康のバロメーター。単なる休息ではなく、健康状態や心の状態を映し出します。普段より極端に睡眠時間が長くなったり、短くなったりした場合は、体調不良のサインかもしれません。以前はヘソ天で寝ていたのに、最近はうずくまってばかりいるなど、寝相の変化にも注意を払いましょう。
やはり日頃からの観察は何より重要ですね。小さな変化にもすぐに気づいてあげられるように、しっかり観察しましょうね。
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