猫様はよく吐き戻しをします。一過性のものから深刻な病気のサインまで、その原因は多岐にわたります。しかし、「これは様子見でいいのかな?」「すぐに病院に行くべき?」と判断に迷う飼い主さんは多いのではないでしょうか。
この記事では、嘔吐・下痢で動物病院に相談すべき具体的なサインと、考えられる病気について詳しく解説します。
もち、くもは、本当に吐くことはほとんどありません。急に食べ過ぎてゲロってすることがごくごくたまーに。しかも、くもはそれもほぼありません。くもはお水を飲んで、変なところに入ったのかオエオエってすることはあるのですが💦
免疫力が弱いもちは、ひどく吐いたことがありました。もちが一度、一晩で7回くらい吐いた時は、本当に見ていてつらかったです( ノД`)シクシク…最後は吐き出す物がなくて。結局風邪のようだったのですが、流石に朝一で病院に駆け込みました。何度も吐くと脱水も心配ですので、これは間違いなく病院案件です。吐いても元気だったりという場合など、判断に困る場合もあります。いつ病院に行くか判断ができるよう、またどんな病気が考えられるか、調べてみました。
1. 嘔吐と下痢の原因は?
猫の嘔吐や下痢は、様々な要因で起こります。主に、以下の3つに分けられます。
一過性で様子見できる場合
毛玉: 猫は毛づくろいをするため、毛を飲み込みます。体内に溜まった毛玉を吐き出すことは自然な生理現象です。
食べ過ぎ・早食い: 急いで大量に食べた場合、消化不良を起こして吐くことがあります。
新しいフードへの切り替え: フードを急に変えると、体が慣れずに消化不良を起こし、嘔吐や下痢につながることがあります。
ストレス: 引っ越しや来客、環境の変化などがストレスとなり、嘔吐や下痢を引き起こすことがあります。
食べすぎ・早食いは、もちさんが時々やってくれます。早食いしてその後お水を飲んで、胃でフードが膨らんでゲロっとしたりしてます。食いしん坊ですね💦
病院に相談すべき場合
誤飲・誤食: 食べ物以外のものを口にしてしまった場合。
食中毒: 傷んだ食べ物を食べてしまった場合。
中毒: 有害な植物や化学物質などを口にしてしまった場合。
感染症: ウイルスや細菌、寄生虫などに感染した場合。
臓器の病気: 腎臓、肝臓、膵臓などの病気が原因で起こる場合。
腫瘍(ガン): 消化器系に腫瘍ができた場合。
2. 病院に行くべき判断基準
猫の嘔吐や下痢は、単なる体調不良か、緊急性の高い病気かを見極めることが非常に重要です。以下のチェックリストを参考に、動物病院へ連れて行くべきか判断しましょう。
すぐに病院に行くべきサイン(緊急性が高い)
嘔吐・下痢が続く: 1日に何度も吐いたり、半日以上下痢が止まらなかったりする場合。
ぐったりしている: 元気がなく、呼んでも反応が鈍い、立ち上がれないなど、明らかなぐったり感がある場合。
食欲・飲欲がない: 全く食事や水を口にしない場合。
発熱: 体温が高く、熱がある場合。
嘔吐物に異物が混じっている: おもちゃの破片や紐、ビニール片など、誤飲したと思われるものが入っている場合。
嘔吐物が黄色い・茶色い: 胆汁や出血の可能性があり、危険なサインです。
下痢に血が混じっている: 血便(鮮血や黒っぽいタール状の便)が出ている場合。
脱水症状: 皮膚を引っ張って戻りが遅い、口の中がネバネバしているなどの脱水症状が見られる場合。
少し様子を見て良いサイン(ただし注意深く観察)
吐いた後にケロッとしている: 吐いた後も元気があり、食欲もある場合。
嘔吐が一回だけ: 1回吐いただけで、その後は症状が見られない場合。
下痢が軟便程度: 形が崩れる程度の柔らかい便が1〜2回だけで、その後は正常に戻る場合。
毛玉を吐いた: 嘔吐物に毛玉が混じっていることがはっきりわかる場合。
ただし、これらの場合でも、嘔吐や下痢が続いたり、他の症状(元気がない、食欲不振など)が現れたりしたら、すぐに病院に連絡しましょう。
3. 嘔吐・下痢から考えられる病気
嘔吐や下痢は、様々な病気のサインとして現れます。
急性胃腸炎
原因: 食中毒や食べ慣れないものを食べたことによる消化不良、ストレス、アレルギーなど。
症状: 突然の嘔吐や下痢、食欲不振。
治療: 軽症であれば絶食・絶水で様子を見ますが、重症の場合は点滴などで脱水を防ぎます。
膵炎(すい炎)
原因: 脂肪の多い食事や、肥満、ストレスなど。
症状: 激しい嘔吐や下痢、腹痛、食欲不振、ぐったりしているなど。
治療: 点滴による脱水治療、吐き気止め、痛み止めなど。重症化すると命に関わることもあります。
腎臓病・肝臓病
原因: 加齢、先天性、感染症など。
症状: 初期は分かりづらいですが、進行すると嘔吐や食欲不振、多飲多尿などの症状が現れます。
治療: 完治は難しいですが、食事療法や投薬などで症状をコントロールし、進行を遅らせます。
誤飲・誤食による腸閉塞
原因: 紐やビニール、おもちゃなど、消化できないものを飲み込んでしまった場合。
症状: 激しい嘔吐、食欲不振、排便の停止、腹部の痛みなど。
治療: 内視鏡や外科手術で異物を摘出します。放置すると命に関わります。
猫汎白血球減少症(パルボウイルス感染症)
原因: 猫汎白血球減少症ウイルスへの感染。
症状: 激しい嘔吐と水のような下痢、食欲不振、発熱、脱水など。子猫が感染すると致死率が高い病気です。
治療: 特効薬はなく、点滴による脱水治療や抗生物質の投与など対症療法を行います。ワクチンで予防できます。
まとめ
猫様の嘔吐や下痢は、単なる食べすぎから、命に関わる重篤な病気まで、様々な原因が考えられます。特に、嘔吐・下痢が続く、ぐったりしている、食欲がない、異物を吐いた、血が混じっているといったサインが見られる場合は、迷わずすぐに動物病院に連絡し、診察を受けるようにしましょう。
お熱とか、多頭だと比較対象がいるので比べやすいですが、おひとりさまの猫様の場合はそうもいかないですよね。日頃から猫様の様子をよく観察し、お触りで平熱を記憶しておき、いつもと違うと感じたら、早めに獣医さんに相談することが、猫様の健康と命を守るために重要ですよ。お触り、重要ですよ(笑)
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