猫様のこだわりポイント、トイレは何が良い?【応用編】

猫様情報

猫様にとって最適な猫トイレを選ぶことは、快適な共生生活の基盤となります。しかし、市場には多種多様な猫トイレが存在し、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。この記事では、猫トイレの種類を理解した上で、実際に購入する際に特に重視すべき「サイズ」「設置場所」「猫の性格と好み」「飼い主のお手入れのしやすさ」という4つのポイントを詳しく解説します。これらのポイントを押さえることで、猫様も飼い主さんも満足できる理想のトイレ環境を整えることができるはずです。

1. サイズ選びの重要性と猫にとっての快適性

猫トイレのサイズは、猫がストレスなく排泄できるかどうかに直結する最も基本的な要素です。小さすぎるトイレは、猫に不快感を与え、トイレを我慢したり、粗相の原因になったりする可能性があります。

1-1. 猫が快適に使える理想のサイズ

「体長の1.5倍」が目安:
猫がトイレの中でUターンしたり、砂をかく動作をしたりするのに十分なスペースが必要です。動物行動学的には、猫の体長の1.5倍程度の長さがあるトイレが理想とされています。これは、猫が窮屈に感じることなく、自然な体勢で排泄し、排泄物を隠すための砂かき動作を完遂できる最低限の広さです。

補足)我が家で言うと、もち、くも共に結構ビッグな子なので、体長の1.5倍だと結構でかい💦と。トイレ自体は体長の1.1倍くらいだと思うのですが、トイレクロークの空間が広かったり、洗面脱衣室に置いている方の場合、天井が高い(人間にとっては普通なのですが)ので、圧迫感がないからOKのようです。

成長を見越した選択:
子猫を迎え入れる場合、現在の体の大きさに合わせて小さなトイレを選びがちですが、猫はあっという間に成長します。将来的な体の大きさを考慮し、最初から少し大きめのトイレを選ぶか、成長に合わせて買い替える計画を立てておくと良いでしょう。特にメインクーンなどの大型猫種は、成猫になると非常に大きくなるため、特大サイズのトイレを検討する必要があります。

多頭飼育の場合の注意点:
多頭飼育の場合は、各猫がゆったりと使える十分なスペースがあるかを確認することが大切です。猫同士の縄張り意識や、他の猫の排泄物を嫌がる習性から、トイレの数が十分でも、個々のトイレのサイズが小さいとストレスになることがあります。

1-2. トイレの高さと猫の出入りやすさ

トイレの高さ、特に縁の高さや入り口の段差も、猫の使いやすさに影響します。

子猫やシニア猫への配慮:
まだ体が小さい子猫や、足腰が弱くなったシニア猫、関節炎などの持病を持つ猫にとっては、縁が高すぎるトイレは乗り降りが困難で、大きな負担となります。このような猫には、入り口の段差が低いタイプや、スロープが付いているタイプのトイレを選んであげると良いでしょう。

砂の飛び散り対策と高さ:
猫砂の飛び散りを軽減したい場合は、ある程度縁の高さがあるトイレや、カバー付きタイプが有効です。ただし、この場合も猫が楽に出入りできる高さを保つことが重要です

2. 最適な設置場所の選び方とトイレの数

猫が安心して排泄できる環境を整えるためには、トイレの設置場所と適切な数を確保することが非常に重要です。

2-1. 猫が安心して排泄できる場所の条件

静かで落ち着ける場所:
猫は排泄中に無防備になるため、安全で落ち着ける場所を好みます。人通りが頻繁にある廊下や、テレビ、洗濯機などの大きな音が出る家電の近くは避けましょう。猫が邪魔されずに、安心して排泄に集中できる静かな場所が理想的です。

補足)我が家の場合、トイレクロークの上にはTVが載ってます。猫ちゃん次第だと思いますが、TVは大丈夫かもです。そしてもう一つは洗面脱衣室にあるのですが、洗濯機の近くです。洗濯機が1日中動いているわけではないので、我が家はOKです。

清潔を保ちやすい場所:
トイレは常に清潔に保つ必要があるため、換気がしやすく、掃除がしやすい場所を選ぶことが大切です。臭いがこもりにくく、飼い主が頻繁に手入れしやすい場所が望ましいです。窓の近くなど、新鮮な空気が循環する場所も良いでしょう。

食事場所から離す:
猫は非常にきれい好きな動物で、食事をする場所と排泄する場所が近いことを嫌がります。フードボウルやウォーターボウルからは十分に離して設置しましょう。理想的には、別の部屋に設置するのがベストです。

緊急時にアクセスしやすい場所:
もし猫が体調を崩した際に、すぐにトイレに駆け込めるよう、猫の生活動線から極端に離れすぎない場所に設置することも考慮しましょう。

2-2. 猫の頭数とトイレの適切な数

多頭飼育の場合、トイレの数は特に重要なポイントです。

「猫の頭数+1個」が理想:
猫は縄張り意識が強く、他の猫の排泄物の臭いがするトイレを嫌がることがあります。また、トイレの数が少ないと、他の猫が使用中で使えなかったり、ストレスを感じたりして粗相の原因になることがあります。そのため、「猫の頭数+1個」が理想的なトイレの数とされています。例えば、猫が2匹いる場合は3個のトイレを用意するのが望ましいです。

最低でも頭数分の数は確保:
理想的な数が難しい場合でも、最低限、猫の頭数分のトイレは確保するようにしましょう。これにより、トイレの取り合いやストレスによる粗相をある程度防ぐことができます。

複数箇所への分散配置:
トイレを複数設置する場合は、一箇所に集中させるのではなく、家の中の異なる場所に分散して配置することで、猫がいつでも好きな時にトイレを選べる環境を整えられます。

3. 猫の性格と好みを見極める

猫様は一匹一匹、個性や性格が大きく異なります。トイレ選びにおいても、猫様の性格を考慮することが非常に大切です。

3-1. トイレの形状と猫の嗜好性

閉鎖的な空間を好む猫もいれば、開放的な場所を好む猫もいます。神経質な猫や、他の猫の視線が気になる多頭飼育環境では、カバー付きタイプ(フルカバーやドーム型)でプライバシーをしっかり確保してあげると、安心して排泄できるでしょう。

逆に、閉じ込められるのが苦手な猫や、警戒心が強い猫には、オープンタイプの方が安心感を与えられます。

じゃ、全自動トイレは?
全自動トイレは非常に便利ですが、作動時のモーター音や機械的な動きに驚き、怖がって使ってくれない猫も少なくありません。導入する際は、猫が新しいトイレに慣れるまで慎重な配慮と時間が必要です。まずは電源を入れずに設置し、猫がトイレの存在に慣れてから、少しずつ機能を試すなど、段階的に進めることが成功の鍵となります。レンタルもあるようなので、まずはお試ししてみるのも良いのかなと思います。

4.お手入れのしやすさも重要な選択基準

猫様の健康と快適さを保つために毎日のお手入れが欠かせません。飼い主さんが無理なく清潔を維持できるものを選ぶことが、長く快適に使うための秘訣です。

4-1. 掃除の手間と構造

分解・丸洗いしやすさ:
構造が複雑すぎないか、簡単に分解できるか、そして丸洗いしやすいかなどを購入前に確認しましょう。特にカバー付きタイプや自動トイレは、部品の取り外しや清掃の手間が機種によって大きく異なります。日々の掃除のしやすさは、飼い主さんの負担に直結します。特にものぐさな猫おばさんは、ここを重視します!

猫砂の交換頻度:

システムトイレやシリカゲル系の猫砂: おしっこの固まりを毎日取り除く手間が省ける分、猫砂全体の交換(全量交換)は数週間から1ヶ月に一度と、比較的頻度が少なくて済みます。

固まる猫砂用トイレ: こちらは毎日、おしっこの固まりをスコップで取り除く必要がありますが、減った分を補充していくことで、猫砂全体の交換は月に1回程度で済ませている飼い主さんが多いです。ただし、使用状況や衛生状態によってはより頻繁な交換が必要になる場合もあります。ご自身のライフスタイルに合わせて、無理なく続けられる交換頻度のものを選びましょう。

4-2. 猫砂の飛び散り対策

猫砂の飛び散りは、部屋の汚れだけでなく、衛生面にも関わります。カバー付きタイプや、猫が上から出入りするタイプのトイレは、飛び散りを効果的に防ぐことができます。とはいえ、まったくゼロにはなりません。トイレの前に猫砂をキャッチするマットを敷くのも有効ですが、それでも我が家ではお砂が遠くまで運ばれます。次の記事でご紹介する猫砂の種類にもよりますが、猫様の使い心地を考慮すると、粒が細かくなりマットを引いても飛び散りゼロにはなりません💦気長にお掃除ですね(笑)

まとめ

トイレを選ぶ際に重要となる「サイズ」「設置場所」「猫の性格と好み」「飼い主のお手入れのしやすさ」という4つのポイントについて詳しく解説しました。猫様にぴったりのトイレを選ぶことは、猫のストレスを軽減し、快適な排泄習慣を確立するために不可欠です。普段のおトイレの様子をよく観察して判断してあげてくださいね。

次の記事では、様々な種類の猫砂とその特徴、選び方のコツ、そしてそれぞれの処理方法について詳しく解説します。ぜひ、そちらも参考にして、猫様にとって最適なトイレ環境を整えてあげましょう。

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