我が家の課題、歯磨き。朝のブラッシングは習慣化してますが、歯磨きはまだまだ。猫おばさんの歯磨きに対する意識が低い💦のか、ついつい忘れてしまって…。思い出した時に歯磨きシートを使うので、嫌がられます…。ということで、意識を高めるためにも猫様のお口の健康について調べてみましょう。
なぜ猫に歯磨きが必要なのか?
猫の歯磨きが必要な理由は、主に以下の2つです。
1. 歯周病の予防
猫も人間と同じように、食事をすると歯の表面に歯垢がつきます。この歯垢は、放っておくと唾液中のミネラルと結合して硬い歯石となり、歯周病の原因となる細菌の温床となります。歯周病は、歯茎の炎症から始まり、やがて歯を支える骨を溶かし、最終的には歯が抜け落ちる原因となります。
2. 全身疾患の予防
歯周病が進行すると、口腔内の細菌が歯茎の血管から体内に侵入し、全身を巡ることがあります。これにより、心臓、腎臓、肝臓などの重要な臓器に運ばれ、病気を引き起こすリスクが高まります。猫の慢性腎臓病など、シニア猫に多い病気の中には、歯周病との関連性が指摘されているものも少なくありません。
歯磨きの方法とステップ
歯磨きは、いきなり始めると嫌がってしまい、トラウマになってしまうことがあります。焦らず、以下のステップで少しずつ慣れさせましょう。
ステップ1:口周りを触られることに慣れさせる
猫がリラックスしている時に、優しく顔や口の周りを撫でることから始めます。嫌がらなければ、少しずつ口元を触る時間を長くしていきましょう。
ステップ2:歯磨きペーストに慣れさせる
猫用の歯磨きペーストは、猫が好むチキンや魚などのフレーバーがついています。まずはペーストを指につけて舐めさせ、美味しいものだと認識させましょう。
ステップ3:指で歯を触る
ペーストを塗った指で、猫の歯や歯茎を優しく触ってみます。特に、歯垢がつきやすい奥歯の外側から始めると良いでしょう。
ステップ4:いよいよ歯ブラシを使う
猫が口周りを触られることに完全に慣れたら、いよいよ歯ブラシの出番です。歯ブラシにペーストをつけ、歯と歯茎の境目に45度の角度で軽く当て、優しく磨きます。まずは奥歯の外側から始め、徐々に慣らしていきましょう。毎日行うのが理想ですが、少なくとも2〜3日に1回は磨くように心がけましょう。
歯磨きに使う道具の種類
1. 歯ブラシ
歯ブラシには、人差し指にはめて使う指サックタイプや、柄が長いヘッドが小さいタイプがあります。
メリット: 歯と歯茎の境目にある歯周ポケットまで効果的に磨けるため、最も歯垢除去効果が高いです。
デメリット: 猫が嫌がる場合が多く、慣れるまでに時間がかかります。
2. 歯磨きシート・指サック
指に巻き付けて使うガーゼや、歯磨き成分を含んだシートです。我が家はこれを使っています。使用頻度が低いので、なかなか減らないです💦
メリット: 歯ブラシよりも柔らかく、猫が嫌がりにくいので、歯磨き初心者におすすめです。
デメリット: 歯の表面しか磨けないため、歯周ポケットのケアには不向きです。あくまで補助的なケアと考えましょう。
嫌がりにくいとはいえ、歯を拭いてる程度なので、確かに歯周ポケットには届いてないかも💦我が家はまずはこれの習慣化から始めます!
3. 歯磨きペースト
猫が飲み込んでも安全な成分で作られています。
メリット: 猫が好む味なので、歯磨きの時間を楽しいものにできます。歯垢を分解する酵素が含まれているものもあります。
デメリット:味の好みに合わない場合は、使ってくれない。
あくまでも猫用の歯磨きペーストを使用してくださいね。人間用の歯磨き粉は絶対に与えないでください。猫にとって有害な成分が含まれています。
歯周病の原因となる歯垢は、食事の後に24時間から48時間で歯石に変化し始めると言われています。歯石になると、家庭での歯磨きでは除去できなくなってしまうため、歯垢のうちに除去することが重要です。歯磨きを嫌がる猫の場合は、無理に毎日磨こうとせず、まずは指や歯磨きシートで触れることから始め、猫が歯磨きに慣れてくれるのを待つことが大切です。
歯磨きができない場合のお手入れ方法
歯磨きにどうしても慣れてくれない猫の場合でも、口腔ケアを諦める必要はありません。以下のような方法を組み合わせて、できる限りのケアを続けましょう。
1. 飲み水に混ぜる液体歯磨き
猫の飲み水に混ぜるタイプの液体歯磨きです。
メリット: 特別な手間がかからず、最も手軽に続けられます。口内環境を整える成分が含まれています。
デメリット: 歯磨きほどの効果は期待できません。あくまで補助的な手段です。
2. デンタルケア用おやつ
噛むことで歯垢を物理的に除去する効果が期待できるおやつや、特殊な形状のおもちゃです。
メリット: 猫が楽しみながら口腔ケアができます。
デメリット: 歯垢除去効果には個体差があり、歯磨きの代わりにはなりません。
3. 動物病院での歯石除去
歯石がついてしまった場合は、動物病院で全身麻酔をかけて歯石を除去してもらう必要があります。
メリット: 歯石を根本からきれいに取り除けます。
デメリット: 全身麻酔のリスクや、費用、猫への負担が大きいことが挙げられます。
食べ物やお水に混ぜるタイプは、気休め程度ですね💦よく覚えておかなければならないのは3番目。病院で歯石除去をすることになると結構大ごとです。こうならないように習慣化しないとですね。
アメリカの動物歯科医師会の調査では、3歳以上の猫の約80%が何らかの歯周病にかかっているとされています。これは、歯磨きをしていない猫のほとんどが、見えないところで口腔内の問題に直面していることを示しています。猫が「大丈夫」に見えるうちから歯磨きを習慣づけることが、将来的な病気を防ぎ、猫様が健康で快適な生活を送るために非常に大切なのです。
本当に至急、習慣化をせねば💦と焦る猫おばさんでした。朝のモーニングルーティーンが一つ増えますね。今でも朝のご奉仕時間が45分から60分程度なのですが、これをプラスするとご奉仕時間が伸びますね。猫おばさんが自身の朝ごはんにたどり着くまでは、起きてから約1時間半後くらいになりそうですね(笑)
まとめ
歯磨きは、歯周病や全身の病気を防ぐための非常に重要なケアです。毎日続けることが理想ですが、猫の性格に合わせて無理のない方法を見つけることが大切です。まずは指や歯磨きシートから始め、少しずつステップアップしていきましょう。どうしても歯磨きが難しい場合は、他の代替策も活用し、定期的に動物病院で口腔チェックを受けるようにしてくださいね。
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