猫様にとって危険な植物、野菜

猫様情報

昨日だったかな、最近よくThreadsの投稿を読んでいて、料理研究家の栗原はるみさんが
猫を飼っておられるそうですが、百合の花を頂いたと家に飾っているというインスタだったかの投稿をうけて、「百合の花は猫ちゃんに危険だから、栗原さんに早く伝えてあげて!」みたいな投稿があったのを目にしました。
自身はその投稿にコメントつけたけど、埋もれてしまって…とのことでした。

栗原さんは有名な方なので、インスタ投稿用に写真だけ撮って(頂いた百合ですし)アップしただけなのかもしれませんが、猫飼いだったらその危険は知ってるハズと思ったのですが…。ドラマの世界が現実世界だと勘違いされるタイプの方なのかしら、と思いつつも…。

と、長い前置きでしたが、そんなことがあったので、知らない方の為に、猫様に危険な植物や野菜などをまとめてみようと思います。

猫様は好奇心旺盛な生き物で、家の観葉植物や庭の花、料理中の野菜に興味を示して口にしてしまうことがあります。我が家では、青物野菜に関心が高く、買ってきたホウレンソウとかかじったりします💦豆苗を育てていた時は、くものおもちゃとして活躍してくれました。(食べたりはしなかったですけど、執拗にちょいちょいとパンチしてました)

しかし、人間にとって無害なものが、猫にとっては命に関わるほどの毒性を持つ場合があり、その知識を持つことは非常に重要です。

1. 猫にとって特に危険な観葉植物・草花

猫のいる家庭で特に注意すべきは、毒性が強く、少量でも命に関わる植物です。

ユリ科の植物

猫にとって最も危険な植物の一つです。わずかな花粉を舐めたり、葉や花、花瓶の水を口にしたりするだけでも、急性腎不全を引き起こす可能性があります。

代表的な種類: ユリ(カサブランカ、テッポウユリなど)、チューリップ、スズラン、ヒヤシンス、アロエ、タマネギ、ニンニク

摂取した際の症状: 嘔吐、食欲不振、多尿・乏尿、最終的に腎不全。ユリ科植物による中毒は、迅速な処置がなければ致死率が高いとされています。

サトイモ科の植物

観葉植物として人気の高い種類が多く含まれています。

代表的な種類: ポトス、モンステラ、クワズイモ、カラジウム

危険性: 葉や茎に含まれるシュウ酸カルシウムの結晶が、口や喉に刺さるような刺激を与えます。

摂取した際の症状: 口腔内の激しい痛み、よだれ、口を気にしたり、嘔吐したりします。

その他 注意すべき植物

シクラメン: 特に球根に強い毒性があり、嘔吐、下痢、けいれん、不整脈などを引き起こします。

ツツジ・シャクナゲ: 摂取すると消化器系の不調や不整脈を引き起こすことがあります。

アジサイ: 全体に毒性があり、嘔吐、下痢、けいれんなどを引き起こします。

スイセン: 特に球根に毒性が強く、嘔吐や下痢、重症化するとけいれんや心臓麻痺を引き起こします。

球根系って危険ですね。次に出てくる玉ねぎ(ネタバレ(笑))も球根っぽいですし、要注意です!

2. 猫にとって特に危険な野菜・身近な食べ物

キッチンや食卓にある野菜の中にも、猫にとって危険なものが潜んでいます。

ネギ類(ユリ科)

代表的な種類: タマネギ、長ネギ、ニラ、ニンニク、ラッキョウ、ワケギ

危険性: ネギ類に含まれるアリルプロピルジスルフィドという成分が、猫の赤血球を破壊し、溶血性貧血を引き起こします。生はもちろん、加熱調理したり、エキスが溶け出したスープや料理でも毒性は消えません。

摂取した際の症状: 貧血によるふらつき、元気消失、食欲不振、黄疸、赤褐色尿(おしっこが赤茶色になる)など。

アボカド

危険性: ペルシンという毒素が含まれており、猫が摂取すると消化器系の不調や呼吸困難を引き起こす可能性があります。特に種や皮に多く含まれています。

摂取した際の症状: 嘔吐、下痢、呼吸困難、心臓の異常。

ブドウ・レーズン

危険性: 原因物質はまだ特定されていませんが、ブドウやレーズンを摂取することで、猫が急性腎不全を発症するケースが報告されています。

摂取した際の症状: 嘔吐、下痢、食欲不振、元気消失など。少量でも危険な場合があるため、与えないようにしましょう。

その他 注意すべき野菜

ジャガイモの芽や緑色の部分: ソラニンという毒素が含まれており、嘔吐や下痢、神経症状を引き起こす可能性があります。

トマトの未熟な果実・葉・茎: トマチンという毒素が含まれており、猫が口にすると消化器系の不調を引き起こすことがあります。

3. もしも猫が危険なものを食べてしまったら?

猫様が危険な植物や野菜を口にしてしまった場合は、以下の点を冷静に対応しましょう。

1. すぐに動物病院へ連絡する: 時間が経つほど中毒症状が進むため、躊躇せずすぐに獣医師に電話で状況を伝えます。

2. 食べたものを特定する: 何を、どのくらい、いつ頃食べたかを獣医師に正確に伝えられるように準備しておきます。可能であれば、食べたものの残りや、写真があると診断に役立ちます。

3. 自己判断はしない: 無理に吐かせようとしたり、インターネットの情報だけで様子を見たりするのは絶対にやめましょう。獣医師の指示を仰ぐことが最善です。

4.猫にとって安全な観葉植物はないの?

猫様をお迎えする前は、観葉植物を育てていました。(よく枯らしてましたけど💦)どうしても何か育てたい場合は、以下が比較的安全な植物です。

エバーフレッシュ

マメ科の植物で、夜になると葉を閉じる特徴があります。柔らかい葉は猫が口にしても毒性がなく、安心して育てることができます。

ペペロミア

葉の形や色、模様が多様で、様々な種類があります。観葉植物として人気がありますが、猫にとって毒性はないとされています。

ガジュマル

生命力が強く、育てやすい人気の観葉植物です。基本的に猫にとって無毒とされていますが、個体によっては白い樹液でかぶれる可能性もあるため、注意は必要です。

パキラ

こちらも非常にポピュラーな観葉植物です。一般的に毒性はないとされています。ただし、葉や茎を大量に食べると、消化不良などを起こす可能性があるため、食べさせすぎないようにしましょう。

ネコヤナギ

名前の通り、猫が好んでじゃれたり、噛んだりすることが多い植物です。毒性はなく、猫の遊び道具としても活用できます。

エアプランツ

土を使わずに育てる植物なので、猫が土を掘り返す心配がありません。毒性もありませんが、猫が口にしないよう手の届かない場所に置くのが良いでしょう。

植物を置く際の注意点

農薬に注意: 園芸店で購入したばかりの植物には、農薬が付着している可能性があります。しばらくは猫のいない場所で管理するか、よく洗ってから置くようにしましょう。

食べさせすぎない: 上記の植物も、猫が大量に食べると消化不良を起こす可能性があります。猫が頻繁に植物を口にする場合は、高い場所に置くなどして対策を講じましょう。

猫草(燕麦など)を別途用意してあげることで、猫の植物を噛みたいという欲求を満たしてあげることができます。猫草があれば、観葉植物にいたずらしたり、噛んだりしないかもですね。

まとめ

猫様の安全を守るためには、飼い主が猫にとって危険な植物や野菜をあらかじめ把握し、それらを家からなくすことが最も効果的な予防策です。猫の好奇心は計り知れないため、「少しだけなら大丈夫」という安易な考えは避け、徹底した管理を心がけましょう。猫様の安全を守ることが、私たちの義務ですから(笑)

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