猫様が膝の上、ソファの肘掛け、ベッドの端など、さまざまな場所に顎をのせてくつろいでいる姿を見たことはありませんか?その姿はとても可愛らしく、見ているだけで癒されますよね。この可愛らしい行動は、単なるリラックスの仕草ではありません。実は、猫様が顎をのせるのには、いくつかの理由が隠されています。
我が家のもちは、「顎のせ」のプロです。のせられないものはないというぐらい、何にでものせちゃいます(笑)今回は、「顎のせ」に秘められた意味を解き明かします。
理由1:安心とリラックスのサイン
猫の顎の下には、フェロモンを分泌する臭腺があります。猫が心地よいと感じているとき、この臭腺から分泌されるフェロモンを特定の場所につけることで、その場所が「安全で安心できる場所」であると確認しています。
飼い主さんの膝や肩に顎をのせるのは、その人を最も信頼し、心から安心している証拠です。猫様は、最も無防備になる「休憩」という時間を、自分にとって最も安全な場所で過ごしたいと考えます。顎をのせてくるのは、私たちをその安全な場所として認識し、心身ともにリラックスしきっているサインなのです。
また、顎をのせるという行為は、猫がストレスを感じていない、平和な状態にあることを示しています。
理由2:身体的なサポートと体温調節
猫様は休息時に頭部や顎をどこかにのせることで、首や肩の筋肉を休ませています。この行動は、身体的な負担を軽減し、より快適な休息を求めていることを示しています。
特に高齢猫は、関節の負担を減らすために、顎をのせることで体を安定させ、リラックスした姿勢を見せることがよくあります。
また、顎をのせるという行為は、体温調節にも関係していることがあります。温かい場所(日当たりの良い場所、飼い主さんの体の上など)に顎をのせることで、暖かさを感じ、心地よさを得ています。逆に、暑い日には冷たいフローリングや窓枠に顎をのせることで、体を冷やそうとしていることもあります。
理由3:縄張り意識とマーキング
猫様は、自分の縄張りを自分の匂いでマーキングする習性があります。顎の下の臭腺から分泌されるフェロモンを特定の場所につけることで、「ここは私の場所です」と主張しているのです。この行動は、他の猫様や動物に対するメッセージであり、自分の存在をアピールする本能的な行動です。特定の場所で顎をのせることは、その場所を自分のテリトリーとして認識し、所有権を主張していることを意味します。
顎をのせる場所でわかる猫の気持ち
猫がどこに顎をのせるかで、そのときの気持ちや目的を推測することができます。
飼い主さんの膝や肩: 「あなたといると安心するよ」「大好きだよ」という、最も深い信頼と愛情の表現です。
ソファの肘掛けやベッドの端: 自分の匂いがついており、安心できる場所として定着しているため、深いリラックス状態に入っています。
硬い場所(床、窓枠など): 身体的なサポートを求めているか、あるいは体温を調整している可能性があります。
ちなみにもちは、けりぐるみや爪とぎなどにも顎をのせて寛いでいます。喉をナデナデしていたら、そのまま手に顎をのせてというかゆだねてきます(笑)あ、あと、リモコンにも顎をのせていたことがありましたね。ともかく、リラックスしているという証拠ですから、どこに顎をのせていてもほっこりとします。
まとめ
猫様が顎をのせる行動は、単なる可愛らしい仕草ではありません。それは、安心、縄張り意識、そして身体的な快適さを求めている、本能的な行動なのです。もし猫様があなたのお膝に顎をのせてきたら、それは最高の愛情表現です。そっと撫でてあげてくださいね。
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