なぜ猫は飼い主におしりを向けて座るの?その行動に隠された深い意味とは

猫様情報

かわいい猫様の顔を見ていたい。なのに隣で、あるいは足元で、おしりを向けて座ってくる。一見、そっけない、あるいは「無愛想だな」と感じてしまうかもしれません。しかし、この行動は、実は猫様からの最高の信頼と愛情のサインだということをご存知でしょうか。

猫様がおしりを向けて座るのにはいくつかの理由が隠されています。我が家の長男、もちは、一向に顔を見せてくれません(笑)かわいいお顔よりも大きなお尻。大きなお尻もかわいいので良いのですが…。一体どんな意味があるのか、見てみましょう。

理由1:究極の信頼と愛情表現

猫様にとって、おしりは最も無防備で弱点となる部分です。野生の猫は、敵に背中を見せることは、最大の危険を伴う行為だと知っています。そのため、決して無闇に背後を晒すことはありません。

そのおしりを私たち飼い主に向けるということは、「あなたを心から信頼しています。背中を預けても安全だと感じています」という究極の愛情と信頼のサインなのです。これは、猫様が最もリラックスし、安心しきっている状態を示すものであり、私たちとの関係が非常に良好であることを意味します。

もし、猫様があなたの近くでおしりを向けてくつろいでいるなら、それは最高の愛情表現だと受け止めてあげてください。

理由2:挨拶とコミュニケーション

猫同士の挨拶の仕方を観察したことはありますか?猫は、お互いのおしりの匂いを嗅ぎ合うことで、相手が仲間か敵か、そして健康状態などを確認しています。おしりの近くには臭腺があり、猫様にとって重要な情報源となるフェロモンを分泌しています。

この習性から、猫様が飼い主におしりを向けるのは、「どうぞ私の匂いを嗅いでください。私は安心できる仲間です」という親愛の挨拶であるという説があります。猫様が私たちを仲間として受け入れ、対等な関係を築いている証拠なのです。

理由3:縄張り意識とマーキング

猫様がおしりを向ける行動は、自分の匂いを特定の場所につけるマーキングという側面も持っています。猫の尾の付け根や肛門腺からは、個体特有のフェロモンが分泌されます。猫様が座る際にこれらの場所を床やあなたの体にこすりつけることで、「ここは私の場所です」「この人は私のもの」と主張しているのです。猫様がその場所や人を自分のテリトリーの一部として認識しているということですね。飼い主さんにおしりを向けるのは、あなたを自分の大切な所有物だと見なしている、猫様なりの愛情表現なのです。

場所と状況でわかる猫の気持ち

猫様がおしりを向ける場所や状況によって、その気持ちをより深く理解することができます。

寝ているときにおしりを向ける

これは、最高の安心感を示しています。猫様があなたを信頼し、自分を守ってくれると信じている証拠です。

撫でてほしくておしりを向ける

猫様が体を擦りつけたり、撫でている途中でおしりを向けてくることがあります。これは「もっと撫でて」「ここを撫でて」と要求しているサインです。特に尾の付け根は、猫が撫でられて気持ちいいと感じる場所であり、それをアピールしているのです。

もちはよくこれをやってくれます。「苦しゅうない。撫でろ」という感じでお尻を高くあげてくれます(笑)

座っているときにおしりを向ける

あなたの隣や足元で、完全に背中を向けて座る。これは「私はあなたに敵意はありません」「信頼しています」という静かなメッセージです。この姿勢は、猫様があなたに対して警戒心を持っていないことを示し、平和な関係を築けている証拠です。

まとめ

猫様がおしりを向けるのは、一見そっけない行動に見えますが、それは最高の信頼と愛情、そして仲間意識の表れです。猫様との関係が非常に良好であることを意味しています。猫様がおしりを向けてきたら、それは最高の誉め言葉だと受け取って、その愛情にそっと応えてあげてくださいね。

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