猫様を家族に迎えることは、人生を豊かにしてくれる、かけがえのない経験です。愛くるしい仕草や、気まぐれな行動に、毎日癒されます!しかし、その一方で、猫様との生活は楽しいことばかりではなく、一つの命を預かるという重大な責任が伴います。
「可愛い!」という気持ちだけでお迎えしてしまうと、後から「こんなはずじゃなかった…」と後悔することになりかねません。この記事では、初めて猫様をお迎えする人が、後悔しないために知っておくべき心構え、必要な準備などをご紹介します。
猫様をお迎えする前に知っておくべき3つの心構え
まずは自分自身に以下の3つの問いかけをしてみてください。
生涯にわたる責任を負えるか
猫様の平均寿命は、今や15年〜20年と言われています。これは、あなた自身の人生における大きな節目(就職、結婚、出産、引っ越しなど)と重なる可能性があります。どんなライフイベントが起きても、猫様を家族として大切に、愛情を注ぎ続けられるか、改めて考えてみましょう。猫様は環境の変化に敏感な生き物です。一度家族になったら、生涯を通しての幸せを保証してあげられる覚悟が必要です。
経済的な準備はできているか
猫様との暮らしは、初期費用だけでなく、生涯にわたる費用がかかります。
初期費用: 迎え入れる費用(ブリーダーや保護団体への支払い)、キャットタワー、ケージ、トイレ、食器、おもちゃなど
月々の費用: フード代、猫砂代、消耗品など
医療費: 予防接種、健康診断、病気や怪我の治療費など
特に、医療費は予想以上にかかる場合があります。病気や怪我はいつ起きるかわかりません。万が一に備えて、ペット保険への加入や、貯金を検討しておくことも重要です。
猫の習性を理解できるか
猫様は、人間に媚びず、自由で気まぐれな生き物です。夜中に走り回ったり、壁や家具で爪とぎをしたり、思い通りにいかないことも多々あります。ただ「可愛い」という感情だけで迎えるのではなく、彼らの本能的な行動を理解し、受け入れる心構えが大切です。猫様が安心して暮らせる環境を整えることで、お互いにとって快適な共同生活が送れるようになります。
迎える前に揃えるべき必須アイテムリスト
猫様を家に迎える前に、最低限必要なものを準備しておきましょう。
食事関連
フード: 迎える猫の年齢や状態に合わせたものを用意。子猫の場合は「キトン」用、成猫なら「アダルト」用を選びましょう。
食器: 餌用と水用の2つ。陶器製やステンレス製は、匂いがつきにくくおすすめです。
フードの選び方や、給水機のおすすめは別途まとめてます。参考にしてください。
トイレ関連
トイレ本体: 猫様の体の1.5倍ほどの大きさで、砂が飛び散りにくいタイプがおすすめ。
猫砂: 猫様の好み(鉱物系、木系、紙系など)は様々なので、最初は少量ずつ試してみましょう。
スコップ: 汚物を取るための必須アイテムです。
トイレの選び方や猫砂の違いは別途まとめてます。もちをお迎えする時に準備物のリストを保護施設の方に前もって頂いたのですが、トイレといっても、そのトイレに種類があるなんて想像もしてませんでした💦その違いを知ってトイレを買いたかったです、ホントに。
生活関連
ケージまたはキャリーバッグ: 災害時や病院への移動、来客時など、猫様の安心できる場所として役立ちます。
キャットタワー: 上下運動を確保するために非常に重要です。ストレス軽減にもつながります。
爪とぎ: 複数箇所に設置し、猫様が好きな場所で爪とぎができるようにしてあげましょう。
寝床: 猫様が落ち着いて眠れるように、ベッドやクッションを用意してあげてください。
我が家は特に寝床を用意してません。ただ、落ち着いて眠れる場所は準備してます。夜は一緒に寝るし、キャットタワーでも寝れるし…。あると良いですが、必須ではないのかなと思います(ウチの子基準ですが(笑))
遊び関連
おもちゃ: 猫じゃらし、ボール、トンネルなど、様々な種類を用意して、猫とのコミュニケーションを楽しみましょう。
沢山あっても買ってしまいます(笑)猫様によって好きな物が違うので、色々試して買う方がよいかな。最初からたくさんは必要ないと思います。我が家では、トンネルは遊びだけでなく、寝ぐらにもなってましたよ。
グルーミング関連
ブラシ: 毛玉防止のため、短毛種・長毛種問わず、定期的なブラッシングが必要です。
爪切り: 定期的な爪切りは、爪が伸びすぎることによるトラブルを防ぎ、人間が怪我をするのを防ぐためにも必須です。
美意識高い系男子猫のもちがブラシ大好きなので、色々使ってます。良かったらブラシの選び方もご覧くださいね。
迎える先で準備物は違う?保護猫とブリーダーの違い
猫様を迎える方法は、大きく分けて「保護猫」と「ブリーダー」の2つがあります。それぞれで、準備する物や心構えに違いがあることを知っておきましょう。
保護猫を迎える場合
準備物の違い: 多くの保護団体では、譲渡される猫様はすでに避妊・去勢手術済み、ワクチン接種済みであることが多く、これらの費用が譲渡費用に含まれていることがほとんどです。そのため、医療費の初期負担が抑えられます。
心構え: 成猫の場合、過去に辛い経験をしている猫様もいます。最初は人間を怖がったり、隠れて出てこなかったりするかもしれません。根気強く、愛情をもって接し、時間をかけて信頼関係を築く心構えが必要です。
ブリーダーから迎える場合
準備物の違い: 避妊・去勢手術やワクチン接種は、自分で行う必要があるため、別途費用がかかります。また譲渡自体に費用がかかります。
心構え: 遺伝的な病気や性格について、親猫から詳しく知ることができます。ただし、信頼できるブリーダーか見極めることが重要です。見学をさせてもらい、親猫や子猫の飼育環境が清潔で健全か確認しましょう。
まとめ
猫様との暮らしは、人生に大きな喜びと安らぎをもたらしてくれます。しかし、その素晴らしい経験は、事前の十分な準備と、一つの命を最後まで大切に守り抜くという強い覚悟があってこそ得られるものです。
猫様をお迎えすることは、新しい家族を迎え入れ、共に人生を歩んでいくこと。この記事を参考に、猫様との生活が、あなたにとっても、猫様にとっても、幸せで豊かなものになることを願っています。
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