【習性?快感?】うちの猫、もちが綿棒で鼻をほじられると口をパクパクする理由

猫様との暮らし

「うちのもちは、綿棒で鼻の入口を優しくほじると、まるで恍惚とした表情で口をパクパクさせたり、綿棒を舐めようとしたりするんです。」

これって猫の習性なのでしょうか?あるいは、単なる反射なのでしょうか?

そもそも何で鼻の入口をホジホジするようになったかといいいますと…

実はもちはアレルギーなのか、片方の目からの目ヤニが出てます。一度病院に相談したのですが改善せず、本人も元気なので私が気づいたら目を拭いてあげて過ごしています。ここ最近この目ヤニが少し酷くなり(本人は相変わらず元気ですが)、お鼻にその汚れが入っていることがあります。若干風邪気味な症状が続いてますが(くしゃみを時々するけど)、本人は元気で病院に行かずに様子を見てます。
でも、お鼻に汚れがあるのはもしかすると息がしにくいかもとお鼻の入口をお手入れするようになりました。

そして調べたところ、この「お口パクパク」は、猫の敏感な感覚器官に結果起こる、猫ならではの特別な快感表現である可能性が非常に高いのです。

「お口パクパク」は猫の普遍的な習性ではない

まず前提として、「すべての猫が綿棒で鼻をほじられると喜ぶ」という普遍的な習性はないようです(笑)多くの猫は、顔の敏感な部分に異物を近づけられることを嫌がります。

しかし、もちのように特別な喜びを示す猫がいるのは、綿棒が猫の「グルーミング本能」と「敏感な感覚器官」を絶妙にくすぐっているからです。やはり美意識高い系猫男子、もちならではなのでしょうかね。

猫の鼻の構造と「ほじれない」事情

ご存じの通り、猫様は体を舐めて清潔を保ちますが、自分の鼻の穴の入り口付近や、顔のくぼんだ部分に溜まる汚れ(いわゆる鼻くそ)を完全に除去するのは、舌や前足の構造上、困難です。

本来、この部分は仲間や親猫が優しく「アログルーミング(相互の毛づくろい)」を行うことで清潔に保たれます。私が綿棒で行うこの行為は、まさにこの「愛情とケアのアログルーミング」の代用としてもちに受け入れられているようです。

【核心】綿棒で「パクパク」「ペロペロ」する理由

綿棒を鼻の入り口で動かした際の「口の動き」は、単なる気持ちよさだけでなく、猫の鋭い感覚が働いている証拠です。

理由:顔面神経への刺激による「快感反射」

猫の顔面全体は、非常に重要な三叉神経(さんさしんけい)によって支配されており、顔周りの刺激に対して敏感に反応します。

鼻の入り口は特に神経が集中している敏感なエリアです。綿棒という細かく、柔らかすぎない異物でこの部分を優しく刺激することで、猫は一種のくすぐったさや独特の快感を感じています。この刺激が脳に伝わり、それが無意識の「口をパクパクさせる反射」として現れていると考えられます。これは人間でいう、くすぐられて笑ってしまうような、生理的な反応に近いものです。
そういえば確かに綿棒を鼻の近くに持ってこないように邪魔をしてくるのですが、くすぐったい気持ちいいのかもしれないですね。

理由:最高の「愛情グルーミング」として認識

猫様は、愛情の証として頭部や顔を撫でられることを好みます。安心感を与えるフェロモン(アロマ腺)を分泌しているのが、頬やあご、頭部だからです。

綿棒で鼻の入り口という「自分でケアできない、かゆいところに手が届く」場所を刺激されることは、母親猫や信頼する仲間が行ってくれる最高のグルーミングと同義です。口をパクパクさせるのは、その「もっと続けて」という喜びを体全体で表現している状態なのかもしれません。
綿棒のケアと同時に大好きな顎ナデナデもするのですが、普段は抱っこされるのが好きではないもちですが、脱力して気持ちよく抱っこされてくれるのは、安心してくれているからなのかもしれませんね。

愛情表現を楽しむための安全なケアと綿棒の使い分け

もちのように綿棒でのケアを愛してくれる猫様に対しては、その愛情に応じた正しい手順と安全性が不可欠です。

独自の「ウェット&ドライ」ケアの重要性

私が行っているケア、猫おばさん流「ウェット&ドライ」ケアの方法をご紹介しましょう。いたって簡単。綿棒の片方を湿らせ、片方をドライのままにし、2種類を使い分けてお鼻をホジホジしています。

ステップ1:ウェットで汚れ除去

乾いた綿棒で擦ることで生じる摩擦の刺激を緩和します。鼻の入り口の汚れは固まりやすいため、湿らせることで汚れを柔らかくし、粘膜を傷つけずに効率よく溶解・除去できます。

ステップ2:ドライで仕上げ

湿ったまま終わると、その部分にホコリが付着しやすくなったり、水分が蒸発する際に冷えて不快に感じたりする場合があります。ドライの綿棒で仕上げることで、残った水分を優しく吸い取り、サラッとした快適な状態に保てます。

この「ウェットでスッキリ→ドライでサラッと」という一連の丁寧なケアが、もちにとっての「念入りなグルーミングの完了」という満足感につながっています。

必須の安全対策

鼻孔(穴)の中には絶対に入れない:綿棒で刺激するのは鼻の「入り口」までとし、鼻孔の中に深く入れてはいけません。猫の鼻腔内は非常にデリケートな粘膜で覆われており、傷つけたり、綿の繊維が残ったりするリスクがあります。
嫌がったら即中止:もし猫が顔を振ったり、逃げようとしたり、耳が後ろに倒れたり(イカ耳)したら、すぐに止めましょう。これは猫からの「刺激が強すぎる」という明確なサインです。
高品質な綿棒を使用:抜けにくいよう巻きがしっかりした綿棒を使用しましょう。

まとめ

もちの「綿棒でお鼻ホジホジ」は、お鼻の汚れを取るために私が始めたケアですが、もちはこのケアを安心と快感として認識してくれているようです。この時だけは、おとなしく抱っこされ、気持ちよさそうに体をゆだねてくれます。くもには試してませんが(お鼻も汚れてないですし)、もちの特別ケアとして続けてあげようと思います。皆さんもお手入れの一つに取り入れてみてはいかがでしょうか。

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