滑る床は猫の健康を脅かす!その弊害と対策

猫様との暮らし

猫様が床で滑りながら元気に走り回る姿は可愛らしく見えますが、実はその滑りが猫の体に大きな負担をかけているって知ってました?

猫おばさんは知ってました。

というのは、確かインスタの応募企画で関節炎か何かの予防を訴える動画を撮るという感じの内容だったと思うのですが、くもが廊下を全力で駆け抜ける数秒の動画で応募し、カリモクのキャットタワーを頂いたっていう良い思い出があります。特にくもは全力疾走をよくするもので💦急ブレーキをかけたり、急に方向転換したり…。これが滑る床だと大変だと思ったものです。

特にフローリングやタイルなど、滑りやすい床は、猫の健康を深刻に害する可能性がありますからね。折角楽しく駆け回りたいのに、それでケガをしてしまったら本末転倒。この記事では、滑る床が猫の体に与える具体的な弊害と、そのリスクを防ぐための効果的な対策について詳しく解説します。

1. 滑る床が猫の体に与える弊害

猫の足は、本来、地面をしっかりと掴めるように設計されています。肉球には滑り止めのような役割があり、爪は木や土の上を走る際にグリップ力を高めます。しかし、滑りやすい床ではその機能が十分に活かせず、以下のような問題を引き起こします。

1-1. 骨や関節への負担

滑る床の上で急ブレーキをかけたり、方向転換をしたりすると、関節や骨に大きな衝撃が加わります。これが繰り返されると、関節軟骨がすり減り、関節炎や股関節形成不全などの病気を引き起こすリスクが高まります。特に、運動量の多い若い猫や、体重の重い猫は注意が必要です。

1-2. 椎間板ヘルニアのリスク

滑って体がねじれたり、不自然な体勢で着地したりすると、背骨に負担がかかり、椎間板ヘルニアを発症する可能性があります。椎間板ヘルニアになると、強い痛みや麻痺が生じ、猫の生活の質を大きく損ないます。

1-3. 筋肉や腱の損傷

滑る床は、猫の筋肉や腱に過度な緊張を強います。転倒や滑りによって、筋肉や腱を痛めたり、炎症を起こしたりするリスクが高まります。

1-4. 精神的ストレス

何度も滑ってうまく走れない経験は、猫にとって大きなストレスとなります。遊びや運動に対する意欲が低下し、運動不足につながることもあります。運動不足は肥満の原因となり、さらに足腰への負担を増やすという悪循環に陥ることもあります。

2. 滑る床の具体的な対策

猫様の健康を守るためには、床環境を改善することが不可欠です。

2-1. 床材の工夫

既存の床にカーペットやラグを敷くのが最も手軽な対策です。毛足が短く、裏面に滑り止め加工がされているものを選びましょう。

また、リフォームを検討している場合は、クッションフロアがおすすめです。一般的な木製フローリングに比べて、表面の素材が滑りにくく、猫の足腰への負担が軽減されます。また、適度なクッション性があり、着地時の衝撃を和らげる効果も期待できます。

我が家では、ラグを最初に導入し、現在はタイルカーペットを導入しました。猫様は時々ゲロゲロされたりってことがありますよね。もちもくもも、基本的には吐いたりはあまりしませんが、吐いてしまったりした時でも対応可能ですし、最悪、1枚だけ交換できるのがタイルカーペットのメリットです。

また、建材メーカーからペットの足腰に配慮したペット用フローリングも多数販売されていますよね。猫おばさんもリフォーム工事をやっていた時は、おススメしたりもしてました。代表的なものは…

大建工業「ワンラブフロア」: 小型犬向けとされていますが、猫様にも適度な滑りにくさを実現しています。

パナソニック「ベリティスフロアーS」: 滑り配慮仕様のものがラインナップされています。

ただ、これらの製品は特殊な表面加工によりグリップ力を高めていますが、完全に滑らないわけではありません。ワンちゃんにサンプルのフロアを試してもらったことがありますが、爪が長かったのか、カシャカシャ音をさせてました。(気持ち滑ってますよね💦)従来のフローリングに比べれば、足腰への負担は大幅に軽減されますが、フローリングはフローリング。本当に滑ってほしくない場合は、やはりクッションフロアですよね。

2-2. 猫自身のケア

床だけでなく、猫様自身の足元のケアも重要です。

爪切り: 定期的に爪を切ることで、肉球が地面にしっかり接地しやすくなり、グリップ力が向上します。

肉球の間の毛を刈る: 肉球の間に毛が伸びすぎると、床との接地面積が減り、滑りやすくなります。特に長毛種は、伸びた毛をハサミや電動バリカンで丁寧にカットしてあげましょう。これにより、肉球の滑り止め機能が十分に発揮されるようになります。

結構油断すると肉球が毛の中に埋もれてしまってます。お手入れしてあげてくださいね。

2-3. ペット用滑り止めワックス

既存の床を活かしたい場合は、ペット用の滑り止めワックスを塗るという方法があります。必ずペット用を選び、定期的に塗り直すことで効果を維持しましょう。

3. まとめ

滑る床は、猫様の関節や骨、筋肉に大きな負担をかけ、様々な病気の原因となります。しかし、クッションフロアやペット用フローリングへの変更、滑り止めワックスの活用、そして猫様自身の足元のケアを組み合わせることで、そのリスクを大幅に減らすことができます。猫様の健康と安全は、飼い主が守るべきものです。猫様が安心して全力疾走できるよう、環境を整えてあげたいですね。

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