前回の記事で、私たちは猫のコロコロ💩・便秘の最大の原因が水分不足と食物繊維の偏りにあることを確認しました。いざフードを選ぶ際、様々な高品質なフードが並びますが、我が家のもち様が慢性的なコロコロうんちに悩んでいた際、最終的に確かな改善が見られたのは、ロイヤルカナンの「ダイジェスティブ ケア(健康なおなか・便を維持したい猫専用フード)」でした。
実はこのフード、「療法食」ではなく、誰でも購入できる「総合栄養食」のラインです。しかし、一般的なフードとは異なる、便秘に特化した成分が配合されていました。
この記事では、もちのコロコロ💩の救世主、「ダイジェスティブ ケア」がニュートロやヒルズといった他の主要メーカーの一般食とどう違うのか、そしてなぜもちのコロコロうんちに効いたのかを、成分の違いに焦点を当てて具体的に比較検証します。
ちなみに、ロイカナさんからは一切ギャラをもらってませんよ。もちが実際食べて効果があったので、深堀りしているだけです。誤解のないように(笑)
1. 成功体験の核:ロイヤルカナン「ダイジェスティブ ケア」の機能性
ロイヤルカナン「ダイジェスティブ ケア」は、「便質を改善し、健康なおなかを維持したい猫」向けに開発された総合栄養食(FCN)ラインの製品です。療法食ではないにもかかわらず、コロコロ💩に効いた最大の理由は、その機能性が根本原因にピンポイントで効いたことにあります。
1.1. 便を柔らかくする「サイリウム」の配合
このフードが便秘に効く最大のポイントは、水溶性食物繊維であるサイリウム(オオバコ種皮)が配合されている点にあります。
サイリウムの作用:サイリウムは、水分に触れると強く膨らんでゲル状になり、便の水分を保持する力を持っています。これは、人がグルテンの代わりに米粉に混ぜて生地を膨らませたり、水分を閉じ込めるのと同じ原理です 。このゲルが硬いコロコロ便の水分量を増やし、便全体を柔らかく滑らかにすることで、排便をスムーズにします。
一般食としての強み:「ダイジェスティブ ケア」は総合栄養食でありながら、「便質の調整」という明確な目的のためにこの成分を配合しており、他の多くの一般食には見られない特徴です。
実は私、猫おばさんも胃腸が敏感で、グルテンフリーをできるだけしているのですが、サイリウム、使ってたんですね。親子そろってサイリウムにお世話になってます(笑)
1.2. 高い消化性と独自のプレバイオティクス
また、このフードは高消化性タンパク質(L.I.P.)を採用し、消化吸収を良くすることで未消化物(便のカス)を減らしています。さらに、フラクトオリゴ糖やチコリーといったプレバイオティクスをブレンドすることで、腸内環境を整え、蠕動運動をサポートします。
2. 他社一般食との便秘対策アプローチの違い
ニュートロやヒルズの高品質な一般食も便通に配慮していますが、そのアプローチは、便秘の症状改善に特化した「ダイジェスティブ ケア」とは異なります。
ロイヤルカナン「ダイジェスティブ ケア」のアプローチ(便の調整)
特徴:便秘の原因である「便の硬さ」に着目し、サイリウムで便を物理的に柔らかくすることに重きを置いています。
ニュートロ「ナチュラル チョイス」のアプローチ(予防と消化効率)
特徴:高品質な動物性タンパク質を主原料とし、消化効率を上げ、便の悪臭を減らすことに主眼を置いた、予防的なアプローチです。便の調整力は「ダイジェスティブ ケア」ほど強力ではありません。
ヒルズ「サイエンス・ダイエット」のアプローチ(腸内環境)
特徴:プレバイオティクスを強化することで、腸内細菌叢を整えることを重視します。これは腸の健康維持に必須ですが、水分不足でカチカチになった便を直接柔らかくする力は限定的です。
3. フード選びの落とし穴:「おなかにやさしい」の真実
もちのコロコロ💩対策として、実は最初にモンプチの「5種のお腹にやさしいブレンド」を導入しました。コロコロ💩を深刻に考えていなかったころで、「おなかにやさしい」というワードで購入。もちも気に入って食べてくれてましたし、気持ちコロコロ💩の量が増えた気がしてました。(出る量は増えたけど、依然としてコロコロでしたけど)
「消化に良い」「おなかにやさしい」と謳うフードはたくさんあります。しかし今回わかったのは、「消化しやすい」ことは「便秘が治る」ことを意味しないということです。
3.1. 「やさしさ」と「便秘解消」の機能的な違い
一般食の「やさしさ」の主眼
主に吐き戻しや下痢の予防、胃腸の負担軽減が目的であり、便秘に特化した強力な成分は含まれていないことがほとんどです。ドライフードであるため、コロコロ💩の最大の敵である水分不足への対策も弱くなります。
慢性的なコロコロうんちの場合、必要なのは「いかに便を柔らかくし、スムーズに押し出すか」に特化した機能です。我が家の例が示すように、一般食であっても「サイリウム」が配合されているか、という便の調整成分に注目することが、フード選びの鍵となります。
4. 症状が改善しない場合の最終確認と獣医師との連携
ロイヤルカナン「ダイジェスティブ ケア」は非常に有効な選択肢ですが、これは総合栄養食です。このフードを試してもコロコロ💩や便秘が改善しない場合、また症状が重い場合は、より強力な機能を持つロイヤルカナン「消化器サポート 可溶性繊維」などの療法食(フード名が似ているため混同しやすいですが、こちらは獣医師の指導が必要な製品です)へ移行する必要があります。
便秘は腎臓病や巨大結腸症などのサインである可能性もあります。フードの変更の前にまずは獣医師に相談し、適切な診断とアドバイスを受けてください。
まとめ
慢性的なコロコロうんちには「便の硬さ」に直接作用する成分が必要であり、もちにはロイヤルカナン「ダイジェスティブ ケア」がその役割を果たしてくれたことが分かりました。フードのネーミングや一般的な人気に惑わされず、原材料表をしっかりと確認することと、猫様ご自身が好んで食べてくれるか、これを目安にフード選びをしてみてくださいね。コロコロ💩がモリモリ💩になりますよ(笑)




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