猫の老化は7歳から!シニア猫との暮らしで気をつけたいこと

猫様情報

猫様と過ごす日々は、かけがえのない宝物です。ふと気づくと、子猫だったはずの猫様が、いつの間にか穏やかな大人の表情を見せるようになっている…そんな時、「うちの子はもうシニアなのかな?」と考える飼い主さんは少なくありません。

猫の老化は、一般的に7歳から始まると言われています。これは、人間の年齢に換算すると40代後半にあたります。見た目には大きな変化がなくても、体の中では少しずつ変化が起こり始めています。このシニア期をいかに快適に、健康に過ごせるかは、この時期からの飼い主さんのケアにかかっています。もちくもはまだまだ青年ですが、今からシニア期について知っておくのもよいかな。

今回は、シニア猫との暮らしで特に気をつけたい「食事」と「住環境」に焦点を当て、いつまでも元気に暮らせるための秘訣をまとめたいと思います。

シニア期に起こる体の変化を理解しよう

シニア期を迎えた猫の体は、様々な変化がゆっくりと進行します。これらの変化を理解することが、適切なケアの第一歩です。

基礎代謝の低下:以前と同じ量の食事を与えても、基礎代謝が落ちているため体重が増えやすくなります。肥満は糖尿病や関節炎などのリスクを高めます。
免疫力の低下:免疫機能が衰えることで、病気にかかりやすくなります。特に腎臓病や甲状腺機能亢進症、糖尿病などは、シニア猫に多く見られる病気です。
関節や骨の変化:骨密度が低下し、骨粗鬆症や関節炎のリスクが高まります。高い場所に飛び乗ったり、ジャンプしたりすることが辛くなるため、以前のように活発に動かなくなることがあります。
感覚器の衰え: 聴覚や視覚、嗅覚が徐々に衰えていきます。嗅覚が鈍ることで、食欲が落ちてしまうこともあります。また、視力低下により、夜間につまずいたり、家具にぶつかったりすることもあります。

これらの変化は徐々に現れるため、日々の小さなサインを見逃さないことが、飼い主さんにとって非常に重要になります。

食事で健康をサポート!シニア猫のためのフード選びと与え方

シニア期の健康管理において、最も重要なのが食事です。フードの選び方や与え方を工夫することで、様々な病気の予防や進行を遅らせることが期待できます。

フード選びのポイント

高タンパク・低カロリー:筋肉量の維持は、シニア猫の健康を保つ上で非常に重要です。良質な動物性タンパク質を豊富に含み、同時に肥満を防ぐためにカロリーを抑えた、シニア猫専用のフードを選びましょう。
リンとナトリウムを控える:シニア猫に特に多いのが腎臓病です。腎臓への負担を減らすため、リンとナトリウムの含有量が少ないフードを選ぶことが推奨されます。
水分補給を促す:シニア猫は飲水量が減りがちで、脱水状態になりやすい傾向があります。ドライフードだけでなく、水分を多く含むウェットフードを食事に取り入れることで、効率的に水分補給ができます。

なんか調べれば調べるほど、人間と同じですね。食べ物選びや身体の衰え方なんかね(笑)

与え方の工夫

少しずつ複数回に分けて与える:一度にたくさんの量を与えると、消化器に負担がかかることがあります。1日の食事量を数回に分けて与えることで、消化を助け、食後の吐き戻しを防ぐ効果も期待できます。
香りを立たせる:嗅覚が衰えると、食欲が落ちてしまうことがあります。ドライフードの場合は、ぬるま湯をかけてふやかしたり、ウェットフードの場合は少し温めたりして、香りを引き立たせる工夫をしてみましょう。

ドライもレンジで10秒ほど温めると香りが立って食いつきがよくなるって言いますよね。

住環境をバリアフリーに!快適なシニアライフを叶える工夫

体の変化により、以前のように自由に動けなくなるシニア猫のために、住環境を整えてあげることが大切です。

上下運動のサポート

猫様は高い場所が好きですが、シニアになるとジャンプや着地が体に負担をかけることがあります。

ステップやスロープの設置:普段から上り下りする場所(ベッドやソファ、窓際など)に、猫用の階段やスロープを設置してあげましょう。
キャットタワーの改装:段差が低く、足場が広いシニア向けのキャットタワーに買い替えたり、既存のタワーにステップを追加したりするのも良いでしょう。

トイレの工夫

低い段差のトイレ:関節炎などで足腰が弱っている猫のために、入り口の段差が低いトイレに変えてあげましょう。
トイレの数を増やす:1つのトイレまで行くのが億劫になったり、間に合わなかったりすることがあります。猫様がよく過ごす場所にトイレを増やすことで、排泄の失敗を防ぐことができます。

安全と安心の確保

滑り止め対策:フローリングなど滑りやすい床には、マットやカーペットを敷き、関節への負担を減らしてあげましょう。
隠れ家の確保:ストレスや不安を感じやすいシニア猫のために、静かで落ち着ける隠れ家を複数用意してあげましょう。
室温管理:高齢の猫は体温調節が苦手になります。季節に合わせて室温を適切に保ち、猫が快適に過ごせるようにしてあげましょう。

これは年齢に関係なく、整えてあげると良い項目ですね。

獣医療の活用と日々の観察

シニア期の健康管理に欠かせないのが、獣医さんとの連携と日々の観察です。

定期的な健康診断:7歳を過ぎたら、年に1~2回の健康診断を受けることを強く推奨します。血液検査や尿検査を行うことで、見た目では分からない病気の兆候を早期に発見できます。

日々の観察ポイント:食欲や飲水量、排泄物の状態、体重の変化、歩き方、鳴き声など、些細な変化にも気づいてあげましょう。これらの情報は、動物病院での診断に役立つ大切な手がかりになります。

まとめ

ゆっくりと進む老化のサインを見逃さず、食事や住環境、日々のケアに気を配ることで、猫様は穏やかで幸せなシニアライフを送ることができます。猫様がいつまでも安心して、心豊かに暮らせるよう、準備をしたいですね。

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