日本の常識は、世界の非常識:日本と海外でこれほど違う「猫のトイレ事情」

猫様情報

日本では、猫のトイレといえば「システムトイレ」が主流です。多忙な現代人にとって、1週間取り替え不要のシートや、掃除の手間を省く大粒のチップは、猫との共生を支える合理的アイテムとして定着しています。しかし、この「日本独自の進化」を遂げたシステムトイレに対し、ある日本人の獣医師は「それは、人間にとっての『仮設トイレ』のようなものだ」と。何度かお話してますが、もちをお迎えする際は、トイレに種類があるなんて知らなかった猫おばさん。今日は、海外のトイレ事情も含め、システムトイレについて深堀します。

巨大市場における「システムトイレ」の立ち位置

アメリカをはじめとする巨大なペット市場においても、システムトイレという選択肢は存在します。代表格は、ネスレ・ピュリナ社が展開する「Tidy Cats Breeze(ブリーズ)」です。しかし、その立ち位置は、日本での圧倒的な普及率とは対照的に、驚くほど限定的な「孤立したニッチ製品」に過ぎません。

主な支持層は、大都市圏の極めて狭小な集合住宅に住む層に限られています。彼らが求めるのは、何よりも「掃除の簡便さ」と「砂の飛び散り」の回避です。しかし、評価は極端に分かれています。利便性を謳歌する層がいる一方で、海外の動物行動学者や経験豊富な愛猫家からは、「猫の本能を無視した不自然な環境だ」という批判が絶えません。彼らにとってシステムトイレは、豊かなペットライフのための道具ではなく、「都市部で猫を飼うためのギリギリの妥協点」として映っているのです。

嗅覚の牢獄:数万倍の感度が捉える「アンモニアの檻」

システムトイレの最大の売りは「1週間取り替え不要のシート」ですが、人間が「アンモニア臭がしない」と満足していても、猫にとってはどうでしょうか。

生物学的な事実として、猫の嗅細胞の数は人間の20倍以上、その感度は数万倍とも言われます。人間が「微かに臭う」と感じるレベルは、猫にとっては耐え難い「異臭の暴風雨」です。システムトイレの構造は、スノコの下に排泄物を溜め込むという性質上、空気より軽いアンモニア分子が常に猫の顔周りへ立ち上り続ける仕組みになっています。

たとえ化学的な消臭技術で人間向けの臭いを抑え込んだとしても、猫の鋭敏なセンサーは、シートに蓄積された1週間分の尿成分を確実に検知しているはずです。ある獣医師が「仮設トイレ」と表現したのも理解できます。あなたは、足元に数日分の排泄物が溜まったままの仮設トイレを、毎日使い続けたいと思うでしょうか。ただ猫おばさん的に、人間にとっての悪臭は必ずしも猫にとって悪臭とは限らない気がすること。だってお尻なめたりしますよね?こればっかりは猫様にきいてみないとわからない…ですね。

肉球が拒絶する「砂利」の感触と行動学的ストレス

システムトイレが抱えるもう一つの欠陥は、その「砂」の物理的形状です。猫の肉球は非常にデリケートな感覚器官であり、排泄場所の感触を極めて重視します。

海外の動物行動学の研究によれば、猫がトイレを拒否する最大の外的要因の一つは「砂の質感(テクスチャ)」への不快感です。システムトイレで使われる大粒のチップは、砂漠の砂のような細かさを本能的に求める猫にとって不快感ではないでしょうか。

排泄後に砂をかけるフリだけしてすぐに飛び出したり、トイレの縁に足をかけて踏ん張る猫がいるなら、それは「足裏が不快だ」訴えかもしれません。

「日本の住宅事情」という名の呪縛

なぜ、これほどまでにデメリットが多いシステムトイレが、日本では「主流」なのでしょうか。その答えは、日本の過酷な住宅事情にあります。

海外の広大な住宅では、ランドリールームや地下室といった、生活圏から完全に切り離された「汚れても良い場所」にトイレを設置できます。一方、日本の住宅、特に都市部のマンションでは、リビングや寝室のすぐ隣にトイレを置かざるを得ません。密閉性が高く、逃げ場のない日本の家において「排泄物の臭い」や「砂の散らばり」は、人間側の生活の質を直接的に破壊する死活問題です。

つまり、日本のシステムトイレは、猫が望んで選んだものではなく、「狭い居住空間で人間が猫と共生し続けるために、猫側に一方的な譲歩を強いて生まれた産物」なのです。

まとめ

システムトイレすら知らなかった私ですが、日本の常識システムトイレは海外での非常識だったとは…。猫の身体のことを学ぶとやはりシステムトイレは猫にとって本当に良いトイレなのかと思ってしまいます。ある獣医師が「仮設トイレ」といっていたのも理解ができるので、私自身は今後システムトイレを使おうとは思わないと思います。(導入しようとして既に失敗しましたし)日本の住宅事情がどれほど厳しかろうと、猫が野生の血を引く生き物であることに変わりはありません。彼らが本来持っている「砂を掘り、埋める」というトイレをなるべく維持してあげたいと思います。

面白いことに、海外の場合は、システムトイレを飛び越えて自動トイレがかなり普及しているとか。システムトイレについても色々と気になるところがあり、まだ試してみてないのですが、次は自動トイレについて海外の事情も含めて調べてみたいと思っています。
猫のトイレは奥が深い!皆さんはどう思われましたか?

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