イギリスの駅で暮らす猫が、世界中の猫好きから注目を集めています。ウェスト・ミッドランズ地方のスタウアブリッジ・ジャンクション駅で親しまれている「ジョージ」です。SNSのフォロワーは合計約26万人。列車に名前が付けられ、歌まで作られたジョージが、今度は自分の生涯をまとめた本を出版しました。
日本にも、駅長として活躍した猫がいました。和歌山電鐵の「たま駅長」を思い出す人も多いのではないでしょうか。駅の猫が地域の人々に愛され、遠く離れた人たちにも知られる存在になる。イギリスのジョージにも、そんな物語があります。
BBC Midlands Today「Meet the station cat whose book won hearts globally
駅猫ジョージが自伝を出版
ジョージが暮らしているのは、イングランド中部にあるスタウアブリッジ・ジャンクション駅。現在12歳のオレンジと白の猫です。ジョージが駅で暮らすようになったのは、以前の飼い主がスペインへ移住したことがきっかけでした。その後、鉄道会社のスタッフであるイアンさんに引き取られ、駅の利用客やスタッフに親しまれるようになりました。SNSでも人気を集め、2025年にはスタウアブリッジ・タウン駅とジャンクション駅を結ぶ列車に、ジョージの名前が付けられました。さらに、ジョージを題材にした歌も作られています。
そして今回、ジョージのこれまでの歩みをまとめた本が出版されました。
執筆したのは、ジョージのSNSを管理するシモーヌ・カーターさんです。以前からファンから本を作ってほしいという声が寄せられていたため、ジョージの物語や地域の人々とのつながりを一冊にまとめることにしたそうです。
通勤客にとっても特別な存在
ジョージの人気は、SNSの中だけにとどまりません。毎日駅を利用する人たちにとっても、ジョージはおなじみの存在です。駅のスタッフによると、通勤客から「今日はジョージはどこにいるの?」と聞かれることもあるそうです。運がよければ、ネズミや鳥を追いかけたり、駅の周辺に隠れていたりする姿を見られることもあります。駅を利用する人にとって、いつもの場所に猫がいるというのは、ちょっとした楽しみになっているようです。ジョージのSNSを管理するカーターさんは、ファンから届く反響が予想を大きく上回ったと話しています。本を購入した人からは、猫が本の上でくつろいでいる写真や、飼い主が猫に本を読み聞かせている写真も届いているそうです。送り主はタイ、日本、オーストラリア、アメリカなど世界各地。イギリスの駅で暮らす一匹の猫の物語が、国境を越えて広がっています。
日本にもいた「ねこ駅長」
日本で駅の猫といえば、和歌山電鐵貴志駅の「たま駅長」が有名ですね。三毛猫のたまは2007年に駅長に就任し、全国的な人気を集めました。駅長姿のグッズが販売され、たまに会うために駅を訪れる人も増え、地域の観光にも貢献しました。猫が駅のシンボルとなり、人を呼び込む存在になったという点では、ジョージにも通じるものがあります。
ただし、ジョージとたまでは、人気の広がり方に違いがあります。
たまは鉄道会社から駅長に任命され、地域の観光を代表する存在として知られるようになりました。一方、ジョージは駅に通うようになったことをきっかけにスタッフに引き取られ、日々駅を訪れる人たちに親しまれてきました。そこからSNSでの発信が広がり、世界中にファンを持つようになったのです。駅で暮らす猫と、それを見守る人々との日常。その積み重ねが、地域を越えて多くの人に伝わっています。
ジョージのこれから
12歳になったジョージは、BBCの記事でも、まだ元気に活躍していると紹介されています。一方、ジョージを引き取ったイアンさんは鉄道会社を退職する予定です。今後はジョージも一緒に駅を離れることになるのか、これからの暮らしにも注目が集まっています。ジョージのSNSを管理するカーターさんは、ジョージが持つ優しさや親しみやすさを通じて、人々に明るさを届けたいと話しています。
まとめ
イギリスの駅猫ジョージは、SNSで約26万人のフォロワーを持ち、列車に名前が付けられ、自伝まで出版される人気者になりました。猫がいることで駅を訪れる楽しみが生まれ、毎日利用する人たちの会話のきっかけにもなる。そんな身近な存在が、SNSや本を通じて世界中に知られるようになりました。駅の猫として地域に親しまれてきたジョージ。これからどんな暮らしを送るのか、引き続き見守っていきたいですね。

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