JALが、夏季の犬・猫の輸送を原則停止すると発表しました。
2026年は9月1日から10月31日まで、2027年度以降は5月1日から10月31日まで、JAL CARGOの国内貨物として犬・猫を輸送することが原則できなくなります。
理由は、夏季における動物への負荷軽減と、安全な輸送基準の強化。熱中症などのリスクから動物の安全を守るためだそうです。
私は、この判断自体には「あり」だと思いました。民間企業である以上、動物を預かることで事故のリスクがあるなら、それを減らす方向に動くのは当然だと思います。しかも今回、これまでのように短頭種など特定の犬種だけを制限するのではなく、夏季は犬種・猫種を問わず一律で原則停止することになりました。「この犬種は危険、この子は大丈夫」と個別に線引きするより、条件そのものを厳しくする。私は、この考え方はむしろ公平だと思います。ところが、JALの発表を詳しく調べてみると、ひとつ気になることがありました。
「それなら、『ペットとおでかけサービス』も夏は止めるのでは?」
「ペットとおでかけ」とJAL CARGOは何が違う?
ここは少し分かりにくいところです。
今回、夏季の輸送停止になるのは、JAL CARGOの「国内貨物」として犬や猫だけを輸送する場合です。たとえば、飼い主は飛行機に乗らず、猫だけを飛行機で送る。このようなケースが対象になります。一方、JALには「ペットとおでかけサービス」があります。こちらは、飼い主自身も同じ旅客便に搭乗する場合に利用できるサービスです。ただし、「一緒に飛行機に乗る」といっても、ペットが客室に入るわけではありません。ペットはクレートに入れられ、飛行中は貨物室で過ごします。
JALによると、「ペットとおでかけサービス」で預けたペットの貨物室は空調管理されています。ただし、外気温や反射熱の影響を受けることがあり、空港で飛行機へ移動するときや、飛行機から降ろすときには屋外を通るため、季節によって温度や湿度が大きく変化する場合があると説明されています。
そしてJALは、夏季は高温・多湿になるため、外気温の影響を受けやすい日中の利用を避けるよう案内しています。
つまり、「CARGOは空調がないから危険だけど、ペットとおでかけなら安全」ってこと?
JAL CARGOはどうなの?
ここは今回の発表を考えるうえで、見落としたくないところです。JAL CARGOについても、犬や猫を預かる際には、搭載まで可能な限り空調の効いた屋内や日陰で保管するなど、安全面への配慮をしています。
到着後も、航空機から取り降ろしてから引き渡すまで、可能な限り空調の効いた屋内や日陰で保管するとしています。(ただ、飛行中の貨物室の空調については、JALの案内を見ても明確な説明がありません。)CARGOも動物への負担を減らすための対策をしたうえで、それでも夏季の犬・猫輸送を原則停止するという判断をしたわけです。
ここまで考えると、別の疑問が出てきます。
では、なぜCARGOだけ止めるの?
もちろん、両者には違いがあります。CARGOは、犬や猫だけを輸送します。一方、「ペットとおでかけ」は、飼い主が同じ旅客便に搭乗しています。
ただ、飛行中にペットが過ごす場所は、どちらも貨物室です。しかも、CARGOも「ペットとおでかけ」も、航空機への搭載や取り降ろしの際には外気温の影響を受ける可能性があります。
そう考えると、「夏の暑さによる犬や猫への負担を減らすためにCARGOを止める」という判断と、「同じ夏季でも『ペットとおでかけサービス』は継続する」という判断の違いが、少し分かりにくく感じます。
「飼い主が一緒なら安全」ということなのか?
もちろん、飼い主が同じ便に搭乗していることには意味があるのかもしれません。到着後すぐに飼い主が受け取れることや、ペットだけを輸送するCARGOとは輸送の流れが違うことなど、動物への負担を減らせる要素はあります。
ただそれならば、JALが出している夏季は高温・多湿になるため、外気温の影響を受けやすい日中の利用を避けるよう案内はどういうことなの?危険性はCARGOもペットとおでかけも同じなのでは?と思ってしまいます。
私は「夏は全部止める」のほうが筋が通ると思う
ここは、JALを批判したいわけではありません。むしろ私は、今回の「夏は犬猫のCARGO輸送を原則停止する」という判断そのものは理解できます。
「だったら、夏は犬や猫の航空輸送そのものを止めたほうが、企業として筋が通っているのでは?」
と思ってしまいました。
もちろん、CARGOと「ペットとおでかけ」には輸送方法の違いがあります。だからこそ、その違いが夏季の動物への負担にどの程度関係するのかを明確にしてほしい。「飼い主が同じ便に乗るから大丈夫」というだけでは、少し説明が足りないように感じました。
まとめ
今回のJALの夏季における犬・猫のCARGO輸送停止のニュースに突っ込みを入れてみました。実は猫おばさんはJALマイラーです。JALを批判したいわけではなく、むしろこれからも利用したいからこそ、「ここはどういうことなんだろう?」と気になりました。犬種、猫種問わずというところまでの考え方は公平でいいなと思ったのですが…動物の安全を守るためにサービスを制限すること自体は、私は必要なことだと思います。でも、ちょっとすっきりしないなと思ったニュースでした。

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