5年越しの奇跡とマイクロチップの盲点 イギリス

ねこニュース

皆さんは、もし飼っている猫様が迷子になり、そのまま何年も月日が流れてしまったらどうしますか?「もう生きてはいないかもしれない」と諦めてしまうのが、正直なところかもしれません。

先日、イギリスでそんな絶望を希望に変える驚きのニュースが報じられました。2020年に行方不明になり、家族が「死んだ」と思い込んでいた猫のパーシーが、なんと5年という歳月を経て、マイクロチップをきっかけに生存が確認されたのです。この奇跡の物語を紐解きながら、イギリスと日本の制度の違いについて詳しくまとめていきます。
ソース BBC : Microchipped cat feared dead found after five years

パーシーと家族の5年間:止まっていた時間が動き出すまで

物語の主人公は、長毛の猫、パーシーです。 事の始まりは2020年。当時、ニコラ・イボットソンさんの亡き母、シルケさんが大切に飼っていたパーシーが、不慮の脱走をしてしまったことでした。家族は必死に捜索しましたが、手がかり一つ見つかりませんでした。その後、2022年に母・シルケさんが他界。行方不明から数年が経過したことで、娘のニコラさんたちは「パーシーはもうこの世にはいないだろう」と、半ば諦めとともに喪に服していました。

ところが2025年10月、マイクロチップの管理会社「Petlog」から一通の通知が届きます。 「パーシーの登録情報を、誰かが変更しようとしています」 この通知こそが、パーシーが5年もの間、どこかで生きていたという決定的な証拠でした。

なぜ5年間も見つからなかったのか?

調査の結果、パーシーは5年前から近隣の家族に「迷い猫」として保護され、大切に育てられていたことが判明しました。今回、その新しい飼い主が歯科治療のために病院へ連れて行き、チップの情報を書き換えようとしたことで発覚したのです。

ここで疑問なのは、なぜ保護当時や診察時に病院は気づかなかったのか?という点です。イギリスの獣医師会(BVA)は、以下の課題を指摘しています。

データベースの乱立: イギリスには20以上の民間登録機関があり、照合が非常に困難。

スキャンの義務化がない: 獣医師に全頭スキャンの法的義務はなく、プライバシー保護の観点から慎重になるケースもある。

つまり、チップが入っていても「どこのデータを見ればいいか分からない」という制度の穴があったのです。ちょっと突っ込みを入れるなら、定期健診してたらもっと早く気付けてたんじゃないの?と思うのですがね…

日本の場合はどうなの?

さて「日本も同じようにバラバラなの?」と不安になるかもしれませんが、実は日本の環境はここ数年で劇的に改善されています。

① 国による「一本化」が完了

かつて日本も複数の民間団体がバラバラに登録していましたが、2022年6月の法改正により、環境省の「犬と猫のマイクロチップ情報登録」という公的なデータベースへ一本化が進みました。

② 照合がスムーズ

現在、日本の獣医師や保健所などの行政機関は、この国の一元化されたデータベースへ直接アクセスできます。イギリスのように「20以上もあるから調べ切れない」という事態は、今の日本ではほぼ起こりません。調べようと思えば、すぐに飼い主を特定できる環境が整っています。

日本の飼い主が「今すぐ」確認すべき2つの落とし穴

制度が整っている日本で、それでも再会できないケースがあるとすれば、それは「人間側のミス」です。以下の2点に心当たりはありませんか?

「住所・電話番号」が古いまま 引越しや電話番号の変更をした際、チップの登録情報まで更新している人は驚くほど少ないです。これではチップを読み取れても連絡がつきません。

「国のデータベース」に移行していない 2022年以前にチップを入れた猫の場合、民間団体(AIPOなど)には登録されていても、「国のデータベース」へ移行登録(反映)させていないケースがあります。古い登録のまま放置せず、環境省のサイトから紐付けができているか確認が必要です。

まとめ

5年ぶりにパーシーの居場所を突き止めたニコラさん。パーシーは現在14歳の高齢猫です。5年間、新しい家族のもとで安定して暮らしてきたことを考慮し、彼女は「彼が幸せなら、無理に連れ戻さない」という選択肢も考えているそうです。

このニュースから「日本は国が一本化してくれているから安心」と過信せず、今一度、登録内容が最新であるかを確認してください。我が家はマイクロチップを装着する義務がない子たちなので(保護猫は今の所義務化されてません)、付けることについて色々懸念していて未装着です。そもそもですが、まずは脱走されないことが猫様を守る飼い主の最重要事項だと思っているので、チップを装着云々よりも、脱走してしまうことが無いように環境づくりをするのが一番重要じゃないの?と元も子もないことを書いてしまってます(笑)ただ、マイクロチップについては私自身まだ色々と考えるところがあるので、今後しっかりと調べて、シェアしていきたいと思っています。

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