猫おばさんは今までは人間の住環境などを作る仕事をしてました。でも、人のためのインテリアデザインには正直疲れています💦あれだけ楽しかった仕事が楽しくなくなったり…でもそんな時、ある仙人がこう言ってくれました。
「人間のためのインテリアはやめて、猫のためにインテリアデザインをしたらどうですか?」
なんか色々モヤモヤ、そして行き詰っていた感じがスッキリと晴れる感じがしました。今までの経験も活かしながら、猫様のQOLもアップさせられる!人間よりも言葉を発しない猫様のご要望を汲み取るのは難しいかもしれません。拘りは人よりも強い猫様。その猫様に満足していただくのは難しいと思います。でも、基本的な猫様の習性やお好みをベースにおウチ生活を楽しくするご提案はできる!猫様のよりよい猫生のために今までの経験を活かしていきたいと思うようになりました。
猫にとって家は、単なる住居ではなく、彼らのすべてであり、大切な縄張りです。その空間が快適で安全であるかどうかは、猫様の心身の健康に直接影響します。この記事では、猫様の習性を深く理解し、彼らが心からリラックスできる部屋づくりのポイントをお伝えしたいと思います。
1. 猫の習性から考える部屋(家)の基本
猫様にとっての理想的な部屋(家)づくりは、単に猫グッズを置くだけではありません。彼らが持つ本能的な習性を理解し、その欲求を満たしてあげることが重要です。
狩りの本能と遊び: 猫は生まれつきの狩人です。獲物を追いかけ、捕らえるという本能を満たすことは、猫にとっての精神的な健康に不可欠です。この本能を満たすための遊び場や、さまざまな工夫が必要です。
縄張り意識とプライバシー:猫は自分の縄張りの中で安心感を得ます。テリトリー全体を見渡せる高所や、誰にも邪魔されない隠れ家は、彼らの安心感を満たす上で欠かせません。いわゆるニャルソックですよね。テリトリーをしっかり監視できるようにしてあげると良いですね。
清潔と単独行動: 猫は非常に清潔好きで、食事や睡眠、排泄の場所が近くにあることを嫌います。また、一日の大半を眠って過ごすため、一人で静かに過ごせる空間、隠れられる場所が必要です。
2. 健康と安全を守るための環境づくり
猫様が快適に暮らすためには、生活の基盤となる環境を整えることが重要です。
2-1. 水とフードの置き場所
生命維持に不可欠な食事と水は、置き場所と方法を工夫することで、猫様の健康をより確実なものにします。
トイレから遠ざける: 猫は排泄場所の近くで食事をすることを本能的に嫌います。フードボウルと水飲み場は、必ずトイレから離れた場所に設置しましょう。できれば、別の部屋に置くのが理想的です。考えてみてください。猫様の嗅覚は人の人間の数万倍から数十万倍に相当するほど優れており、人間の鼻に比べて嗅細胞の数が5〜10倍ほど多く、嗅上皮の表面積も広いため、より微細で広範囲の匂いを識別できるんですよ。人間的に臭わないトイレでも、猫様的には…ってなりそうですよね。
分散配置のすすめ:猫は本来、複数の場所で少しずつ捕食する習性がありました。この習性を満たすために、家の中の複数箇所にフードボウルや水飲み場を設けてください。特に多頭飼いの場合は、猫同士の食事に関するストレスを軽減する効果があります。フードボウルを分散させるのは体重管理的にもどうかな?とかは思うのですが、お水とフードは分けて置くことはできると思います。それから、自動給餌機をお持ちの方は、通常のフードと自動給餌機を別の場所にしてあげると良いかもしれませんね。
新鮮な水へのこだわり:猫は流れる水を好む傾向があります。これは、流れる水が新鮮で安全だと本能的に認識しているからです。循環式の給水機を設置したり、ボウルを複数用意して頻繁に水を交換したりすることで、猫の水分摂取を促しましょう。猫様の祖先が砂漠出身で、わずかな水でも生きていける体に進化しているためのでなかなかお水を飲んでくれないのですが、主食がドライフードの現在、いかにお水を飲んで頂くかが重要ですよね。我が家は早い段階から給水機を導入して、いつでも新鮮なお水が飲めるようにしています。よかったら給水機レビューもみてください。いつでも新鮮なお水を飲めますが、水道から直接飲むのも好きですね💦
2-2. トイレの場所
トイレは猫様にとって、安心して排泄ができるプライベートな場所です。場所や数に配慮することで、トイレの失敗を防ぎ、ストレスを軽減します。
人通りが少なく静かな場所に:廊下やリビングなど人通りが多い場所や、洗濯機やテレビの近くなど騒がしい場所は避け、落ち着いて排泄できる静かで隔離された場所に設置しましょう。我が家のトイレはこの項目には反してますが、毎日モリモリと排泄していただいています。スペースの問題でどうしても置き場所がない場合は、工夫次第でなんとかなりますよ。
トイレの数は猫の数+1が理想:多頭飼いの場合は、「猫の数+1」の数のトイレを用意するのが理想的です。これにより、猫同士がトイレの使用を巡って争うことを防ぎ、ストレスを軽減できます。また、可能であればトイレはそれぞれ離れた場所に置くことで、猫同士の縄張り争いを防ぐことができます。
隠れる場所としての配慮:猫は排泄中に無防備になるのを嫌います。周りの視線が気にならないよう、壁際や家具の陰に置いたり、上から覆いがあるタイプのトイレを使ったりするのも良い方法です。人間もそうですが、ホッと一息つけるような環境を作ってあげると良さそうです。
まだ書きたいことの半分ほどなのですが、長くなってしまいましたので、今日はここまでにします。トイレやフードの場所等、知って配置するのと人間の都合で配置するのとでは、猫様の満足度に大きな差が出ます。もちろん個体差もありますし、すでにその環境に慣れている場合、変化を嫌がるかもしれません。でも、猫様にはこのような習性があるということを知っていると一緒に暮らす相棒として、猫様に認めていただけるかもですよ(笑)続きはまた今度。
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